ベセルナで治療を続けて、ようやくコンジが小さくなってきた。平らになってきたところもある。なのに、別の場所に新しい奴が出てくる。
僕の治療記録には、そんな時期が残っている。
しぶとく残ったイボには液体窒素の処置も受けた。翌日には血マメのようになり、その後かなり小さくなった。
目に見える変化が出ると、やっぱり気になるのは「これで終わりなのか?」ということ。
今回は治療法の比較ではなく、イボが小さくなった後の話。再発とは何なのか、どこまで安心していいのか、今わかっている医学的な情報を整理してみたい。
「イボが消えた」と「ウイルスが消えた」は別の話
尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によってできるイボ。
ベセルナなどの塗り薬や液体窒素などの処置は、主に目に見える病変を治療するものだ。
ここが少し厄介で、イボが見えなくなったからといって、体からHPVが完全になくなったと証明できるわけではない。
米国CDCの性感染症治療ガイドラインでも、治療によってイボを取り除けても、ウイルス自体を排除できたとは限らず、治療後に再発することがあると説明されている。
「見た目はきれいになった。じゃあ、もう何も心配いらない?」
残念ながら、そんなに単純ではないらしい。
再発は珍しいことではない
厚生労働省の説明にも、尖圭コンジローマは治療後に再発することがあると書かれている。
CDCは、特に治療後の最初の3か月に再発が起こりやすいと説明している。
ただし「3か月たったら絶対に大丈夫」という意味ではないし、反対に、再発したから治療が全部無駄だったという意味でもない。
僕自身、ベセルナで小さくなった部分がある一方、新しいイボが出てきた経過を記録している。
目の前の一つが小さくなることと、ほかの場所に新しい病変が出ないことは、同じではなかった。
治療中に新しいものを見つけたら、「もうダメだ」と決めつけるより、まず診察で確かめたい。
治療後の跡や別のできものを、自分の目だけで再発と断定するのも避けたいところ。
じゃあ、何を目安に様子を見ればいい?
一番現実的なのは、担当医と経過観察の方針を決めておくことだと思う。
例えば、次はいつ受診するか。どんな変化があれば予定より早く相談するか。塗り薬で赤みや痛みが強くなったときはどうするか。
こういうことを確認しておくだけでも、毎日の変化に振り回されにくくなるはず。
CDCも、治療中は効果と副作用を評価し、十分な改善が見られない場合や強い副作用がある場合は、治療方針を見直すことを勧めている。
自分の判断で薬を増やしたり、塗る時間を延ばしたりする話ではない。
写真を残すなら、毎回同じような条件で撮って、受診時に見せるのも一つの方法。
ただ、写真だけで診断はできないし、何度も見返すのがつらければ無理に続ける必要もない。
相手にうつす可能性は、イボがないとゼロになる?
これも「ゼロ」とは言い切れない。
HPVは見えるイボがなくても感染が広がることがある。
コンドームは感染リスクを下げるけれど、覆われていない皮膚からの感染まで完全に防げるわけではない。
だから、治療中の性交渉や、治療後にいつ再開するかは、担当医に相談して判断したい。
今のパートナーには状況を伝え、必要に応じて診察や、ほかの性感染症の検査について相談してもらうことも大切だ。
ちなみに、HPVに感染した時期や、誰から感染したかを正確に特定することは通常できない。
コンジが見つかったという事実だけで、相手を責めたり、自分だけを責めたりする材料にはならない。
今日の見た目だけで結論を出さなくていい
僕の記録を見返すと、小さくなった日も、新しい奴が出てきた日も、液体窒素で急に変化した日もある。
その日だけ切り取ると、治療がうまくいっているのか分からなくなる。
コンジは、目で見える変化が大きいぶん、気持ちまで引っ張られやすい病気なんだと思う。
ただ、再発の可能性があることと、ずっと治らないことは別だ。
今イボが残っている人も、一度消えたのにまた出てきた人も、次の診察で相談することを一つずつ整理していけばいい。
良くなったと思ったら新しい奴が出てくる。そんな一進一退を経験した人間として、治療中の人には、今日の状態だけで全部を判断しないでほしいと思う。
※この記事は個人の治療記録と公的な医療情報をもとにした一般的な解説です。症状や治療については担当医に相談してください。